ピラティスとヨガの違いとは?という疑問をよく耳にします。両方やったことがない方にとってどちらが自分に合っているか選ぶのは難しいです。
この記事では、ピラティスとヨガの違いについて
①発祥
②エクササイズの方法
③効果
の3つの面からお伝えしていきます。
目次
・まとめ
ピラティスとヨガの発祥の違い
ピラティスの発祥
1880年ドイツに生まれたジョセフ・H・ピラティス氏によって考案されました。
ピラティス氏は、自身の考案したエクササイズを「コントロロジー」と呼んでいました。
ニューヨークでスタジオを開設すると、コントロロジーは評判をよび、多くの著名人がレッスンを受けに訪れました。
映画スター、医者、ビジネスマン、ダンサー、音楽家、サーカスの芸人、体操選手、職人、学生など広い層から支持を受けたことが記録に残っています。
彼の死後「コントロロジー」のすばらしさを広めようと、弟子たちがスタジオを開設し活動しました。効果を実感した人たちによって世界中に瞬く間に広まっていきました。
現在では世界中で1200万人を超える人がピラティスを愛好しているそうです。
ヨガの発祥
ヨガの発祥は、インドの地で、少なくとも5000年前、紀元前3000年頃ではないかと言われています。
ヨガの正確な起源は謎です。仏教やヒンドゥー教の修行の一つとして始まりました。
賢者達が自ら瞑想による悟りを経てるための方法と考えられてきました。
現代では健康な体を作るためのエクササイズというイメージが強いと思います。
アメリカでハリウッドのセレブを中心にブームになっていたものが、日本にも広がって今の形になっています。
ヨガもピラティスも「女性がやるもの」という印象が根強いですが、発祥を訪ねると元々は性別は一切関係ないものです。
すべての人の健康やより良い生き方を探求して生み出されたものであることが分かります。
ピラティスとヨガは似ていて当然?
ジョセフ・ピラティスさんは、小さいころから虚弱体質に悩まされていたそうです。
くる病、喘息、リウマチ熱など。
病を克服するために自身でさまざまなトレーニング(ボディ・ビルディング、体操、スキー、ダイビングなど)に励みました。
その中にヨガも含まれています。ピラティスのマットエクササイズにはヨガのポーズに似通っているものもあります。
ですから区別が付きづらいのはある意味当然かもしれません。ピラティスさんの生きた時代にあるメソードで有益なものはすべて取り入れ、ピラティスさんが昇華させたものがピラティスであると言えます。
ピラティスとヨガのエクササイズの方法の違い
ピラティスのエクササイズの特徴
ピラティス発祥のエピソードとして必ず語られるのは、ピラティスは寝たきりになった患者さんのためにベッドからスプリングを取り出して自作のマシーンで機能回復のエクササイズをさせた、というエピソードです。
つまりピラティスは
●もともとがマシンを使ったエクササイズ
●怪我をしてしまった方への機能回復のためのエクササイズ
というのが最大の特徴です。
マシンがない場所でもできるようにマットワークというエクササイズも考案されています。
こちらが見た目にはヨガと区別がつきにくいと言われています。
ただヨガの中にマシンを使ったエクササイズというのは基本的にないので、ピラティスは専用のマシンを使うという所が、見た目でもわかる決定的な違いと言えるでしょう。
ヨガのエクササイズの特徴
ゆっくりとした動きの中で呼吸を整えながらポーズをとっていきます。マットを引くスペースさえあればどこでもできるのが特徴です。
もともとが瞑想の方法なので、ただのエクササイズというよりも体と心とのつながりを重視します。
「ヨガは腹式呼吸」「ピラティスは胸式呼吸」は本当?
事実の一端を表してはいますが、正確ではありません。
レスリー・カミノフの『ヨガアナトミィ』という本にはこうあります。
腹式呼吸が正しい呼吸であり、胸式呼吸が不適切な呼吸であると考えるのも誤解です。
ヨガアナトミイ P14 形の変化の操縦 より
腹式呼吸と胸式呼吸は、複合して行われるもの、いわば表裏一体であり、どちらかだかだけを行うという事はそもそもできません。
ピラティスとヨガの目的の違い
ピラティスの目的
ピラティスさんは生前、自身の考案したエクササイズが医療と提携して、一人でも多くの人の健康を支えるために活動していました。
病気になってから治療する、というよりそもそも病気にならない体づくりをするという意味で「予防医学」という言葉が最もしっくりくるようです。
ただ体を鍛えるためのエクササイズではなく、調和の取れた体の動きを通して心の在り方も充実させていくことを目指していました。
ヨガの目的
身体機能を純粋に向上させるという事よりも、心の安定を一番の目的としています。
美容や健康のためにはじめる方が多いでしょうが本来は、悟りや解脱を最終的な到達点として目指すものです。
心身の状態が整っていくなかで副次的な効果として、さまざまな美容・健康面への良い影響が期待できます。
ヨガとピラティス、向いている人の特徴
一番は自分に合ったエクササイズを処方してくれる、インストラクターに出会えることです。
しかし入り口を間違っていては自身の目標を達成するために余計に時間がかかってしまいます。
あくまでも参考程度ですが、それぞれのエクササイズに向いている人の特徴をあげます。
よく言えば理路整然としていて、悪く言えば小難しい側面があります。
しかしインストラクターを目指すわけでなければ難しい理論を理解する必要はないでしょう。
楽しくエクササイズが出来ればよいと思います。
スピリチュアルなお話や雰囲気が苦手という方は少し違和感を感じるかもしれません。
まずは体験レッスンを受けてみて比較したうえで自分に合ったものを選んでみてください。どちらを選択しても、地道に取り組めば身体に良い変化が訪れます。
まとめ
●ピラティスとヨガは発祥が全く違う
●エクササイズの方法は共通する部分もある
●心身ともに理想的な上体を目指し、よりよく生きるために行うという意味では同じもの
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