
姿勢改善のためにいろいろやってきたけど結果につながらない
とお悩みの方は多いです。
姿勢は無意識下でコントロールされている事なので、自分の意識だけで改善するのは不可能です。
わたしは長年整体師として活動してきた結果、整体×ピラティスの掛け合わせで対処するのが最も効果的であると考えています。
自分自身も強度のストレートネックで頭が前に出ていました。
ピラティスに取り組むうちに徐々に改善していき、身長も2センチ以上伸びました。
皆様にもぜひ効果をご体感していただきたいと願っています。
動画で分かる!整体×ピラティス姿勢改善の効果
姿勢が崩れてしまう原因と対処法について、当院で出来ることをありのままにお伝えしています。
この通りに実行して、まったく何の変化も見られないという方はいらっしゃらないでしょう。
姿勢の悩み:猫背・反り腰・ストレートネック
ふじさわ整体院では、初回に来た方には必ず姿勢の検査をしています。
皆さん判で押したように「ストレートネック・猫背・反り腰」で悩んでいると仰います。
姿勢改善をする上で大切なのは、それぞれの不良姿勢の原因を知ることです。
背骨はS字のカーブを持っています。

①首(頚椎)は軽く前に反れている(前弯)
②胸(胸椎)は軽く後ろに反れている(後弯)
③腰(腰椎)は軽く前に反れている(前弯)
このように滑らかにカーブが連綿と続くことできれいなS字をたもって直立2足歩行を支えているのが人間の身体です。
①首:ストレートネックとは?

首(頚椎)の前弯が失われた状態を言います。
頭が前に出て顎が上がった形になります。
②胸:猫背とは?

胸(胸椎)の後弯が強くなった状態を言います。
肩は内に巻いて、身長は実際より低くなってしまいます。
③腰:反り腰とは?

腰(腰椎)の前弯が強くなった状態を言います
腰の筋肉が張りやすくなり、腰痛の原因になると言われます。
「ストレートネック・猫背・反り腰」根本の原因は同じもの!?

このように別の名称をつけて説明されると、まるで別個の問題が起きているかのように勘違いしてしまいます。
しかし背骨全体でみると起こっている現象としては共通していることが分かります。
それは、【背骨が重力に負けてひしゃげている】ということです。
①首の背骨が重力に負けるとストレートになります
②胸の背骨が重力に負けると丸まって猫背になります
③腰の背骨が重力に負けると、潰れて反り腰になります
S字カーブは直立2足歩行でバランスをとって歩くうえで不可欠な仕組みです。
年齢と共にS字カーブがどんどん重力に負けて失われていっているという意味では、全く一つのことです。崩れることでその部位だけでなく全身に負担がかかりやすくなります。
番外:四足動物に4字カーブはない

整体施術だけでは姿勢改善が難しい
直立2足歩行を支えるためにS字カーブが欠かせないという事を述べてきました。
S字カーブをきれいに保つうえで整体施術を受けることは非常に有益ですが一定の限界があります。
とくに良い姿勢を保つうえで腹筋群の強化が欠かせませんが、整体にはそれが出来ません。

抗重力筋の仕組み
重力に逆らって2本足で真っすぐ立つために筋肉が前後で挟み込んで体を支えています。
整体では、緊張して硬くなった筋肉を緩めることができます。
上の図に挙げた筋肉は、姿勢を保持するために常に緊張することを強いられています。
姿勢が悪いから、筋肉が緊張するという人がいますが、間違いです。
たとえ理想の姿勢をとっていても、それを保持するために筋肉は一定に緊張しているのが当然なのです。
ですので悪い所さがしは全く無意味です。
●硬くなってしまったところは緩める
◎弱くなっているところは強化する
というように、一つずつ丁寧に起きている問題を解決していく姿勢が大切です。
整体とピラティスでは得意分野が違う
私は12年以上、整体師をしてきた結果、筋肉の緊張を緩める・リリースすることは誰にも負けない位のレベルに達したと自負しています。しかし技術を突き詰める程に壁にが見えてきます。
それはどれだけ施術の技術を磨いても、【弱まった筋肉を強化することは出来ない】という事実です。
世の中にはゴッドハンドと呼ばれる先生がたくさんいらっしゃるらしいです。
間違いなく言えることは手技療法である以上は筋肉の強化は出来ないという事です。

骨格につく筋肉は「随意筋」といって自分の意志で動かさなかぎり、本質的には機能回復しないからです。
だからと言って整体が無力だという事ではありません。両方の得意をかけ合わせることで、人々を健康にするという効果が最大化できると考えます。
●整体⇒筋肉のリリースが得意
◎ピラティス⇒筋肉の強化が得意
大まかな表現ですが、このようにいえるでしょう。
ピラティスでできる姿勢改善

ピラティスでは背骨の【エロンゲーション】【アーティキュレーション】という2つの概念を大切にしています。
それぞれ解説します。
エロンゲーション
背骨の一つ一つを、端と端を持って引っ張るということです。ロングですので引き延ばすという意味です。一般の言葉だと「牽引」となります。
重力に負けて縮まっている背骨の長さを取り戻すイメージです。

アーティキュレーション
背骨の一つ一つを動かす、という事です。背骨は24個あり、それぞれの関節に可動域があります。
日常動作の中で24個の背骨をバランスよく動かすという事は残念ながら出来ていません。
ピラティスのエクササイズで意識的に一つ一つの背骨を丁寧にうごかすことで、体の本来の機能が取り戻されていきます。
一般的なエクササイズとピラティスの違い

現代では動画情報もあふれていて、パソコンを見ながら自宅でエクササイズすることも容易になりました。
便利な一方で失われているものも多いようです。
ピラティスの本当の価値は、体のことをよく分かったインストラクターから、一対一で身体の使い方の【エラー】を修正してもらうことです。
間違ったままエクササイズを何度も繰り返しているのでは、効果がないどころか、逆に身体を傷めてしまう事もあります。

一生懸命頑張って運動すると、達成感はあるけれど体の一部が痛くなる
という方は、筋力ずくで、背骨に負担をかけるエクササイズをしてしまっている可能性がります。
ピラティスで教えられていることをただしく守ってエクササイズすれば痛みが抜けていく事はあっても痛みが増すことはありません。
「自分のやり方は本当に正しいのかな?」とご不安な方は、はやめに専門家に相談して修正したほうがよいでしょう。
ピラティス×整体のかけ合わせが一番効果的


ピラティスがいかに素晴らしいものであっても、全ての人が60分、ストイックに運動しつづけられるわけではありません。
ピラティスを30分頑張った後は自分へのご褒美として30分ゆっくり施術を受けるなど、我慢しすぎずに自分にとっての「心地よさ」を追求するのも長続きの秘訣です。
姿勢の問題は一度整ったらそれで終わりというものではないので、適正なペースで長くメンテナンスを続けることが大切です。
まとめ
●直立二足歩行で姿勢を維持するには、どうしても特定の筋肉に負担がかかる
●整体は筋肉のリリース、ピラティスは筋肉の強化が得意
●それぞれの良い所をかけ合わせることによって、姿勢改善の効果が最大化する
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