今回は、地元のカフェで長年働いている50代女性のお話です。
こちらのカフェは、米粉を使ったケーキが絶品。私、河原も大好きで、以前からよく利用させていただいている大切なお店です。
そんなお店のスタッフさんが、突然ぎっくり腰になってしまいました。
立っているだけでもつらい状態に

飲食店の仕事は、長時間の立ち仕事が中心です。
しかし当時は、立っているだけでも腰がつらく、仕事を続けることさえ難しい状態でした。
「何とか診てもらえませんか?」
お電話をいただき、駆け込み寺のような形で、まずは整体を受けに来てくださいました。
初回の施術だけで、強い痛みがすべて消えたわけではありません。ぎっくり腰は症状の強さや身体の状態によって、改善までに一定の時間が必要なこともあります。
そこで最初は施術の間隔を詰め、身体の状態を確認しながら整体を行いました。
そして4回目の施術を終える頃には、仕事に大きな支障が出ないところまで回復しました。
痛みが取れたら終わりではない

今回、ピラティスへの移行がスムーズだったのは、最初から私たちの間に、
「痛みが取れることだけがゴールではない」
という共通認識があったからです。
腰の痛みを軽減させることは整体の大切な役割です。しかし、腰に負担をかけていた身体の使い方まで変えなければ、同じような不調を繰り返す可能性があります。
そこで、痛みが落ち着いたタイミングでピラティスを体験していただきました。
すると、たった一度の体験でピラティスの良さを実感され、その後は毎週のようにレッスンへ通ってくださるようになりました。
整体では補いきれない「動き方」を整える
整体は、筋肉の緊張を和らげ、動きやすい状態をつくることが得意です。
一方で、腰に負担をかけてしまう身体の使い方や、左右の動きの癖を変えるためには、実際に身体を動かしながら再学習していく必要があります。
その役割を担うのがピラティスです。
特に変化を感じられたのが、レッグアークやレッグサークルといった股関節を動かすエクササイズでした。
左右の脚を同じ条件で動かすことで、
「片側はスムーズなのに、反対側は動かしにくい」
「股関節を動かすと、片側の骨盤だけが浮いてしまう」
といった左右差が分かりやすくなります。
その違いを一つずつ調整していくことで、腰だけに負担を集中させない身体の使い方が身についてきました。
毎週の第一声は「腰はもう何ともないです」

現在、レッスンに来られたときの第一声は、毎週のように、
「腰はもう何ともないです」
です。
その言葉を聞くたびに、私も安心します。
一方で、腰が良くなると、
「腰は大丈夫だけれど、今度はここが気になります」
と、新しい課題が一つずつ見えてきます。
それは身体が悪くなっているということではありません。腰の強い痛みに隠れていた細かな動きづらさに、ご本人が気づけるようになってきたということでもあります。
私たちは、その時々に見つかった課題を二人で一つずつ整理し、改善に取り組んでいます。
できることが増える喜び

腰が痛かった頃にはできなかったエクササイズも、回を重ねるごとに少しずつできるようになりました。
以前は難しかった動きができる。
左右差が小さくなる。
身体を動かすことへの不安が減っていく。
こうした変化をご本人も楽しみながら、今では毎週のピラティスを楽しみにしてくださっています。
整体で痛みや筋肉の緊張を和らげ、ピラティスで腰に負担をかけにくい動き方を身につける。
まさに、
「整体でブレーキを外し、ピラティスで正しい動きのアクセルを踏む」
という当院の考え方を体現してくださっているケースです。
目指しているのは、単に痛みを取ることではありません。
仕事や好きなことを続けながら、できることが少しずつ増えていく身体を一緒につくることです。
これからも、その時々に見つかる課題を一つずつ乗り越えながら、身体を動かす楽しさを感じていただければと思います。
※施術や運動による変化には個人差があります。強い腰痛に加えて、脚のしびれや筋力低下、排尿・排便の異常、発熱などがある場合は、医療機関へご相談ください。
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